2019年5月8日(水)、グローカル特別講義Ⅰ「北近畿の地域創生1」(杉岡)では山崎善也綾部市長を講師にお迎えして公開講座を実施しました。
講義は、「井の中の蛙大海を知らず…この続きがわかりますか?」という問いかけから始まり、ふるさとから離れてみて初めてわかるふるさとの素晴らしさや、「帰れるふるさと」があることの重要性に話が及び、そうしたふるさとが現在「空洞化」の状態にあることを提起されました。そうしたなか、綾部では2007年から「上流は下流を思い、下流は上流に感謝する」をキーワードにした「水源の里」の取り組みを10年以上続けていることの紹介がありました。
講義の後半には、人口約30万人規模となる京都府北部5市2町全体で公共サービスのあり方を考える「京都府北部連携都市圏」の取り組みについて紹介がありました。
講義の最後には山崎市長から「事前の一策、事後の一策に優る」という言葉が紹介され、「偏差値教育だけでは身につかない生きる力をぜひ身につけて欲しい」とのエールを頂き、講義が終了しました。
出席した学生からは「綾部市について様々なところで聞く機会があったが、市長から聞くのは初めてだったので新鮮だった」「自分の町を出てみることによって、自分の故郷を知らないということに気づいた」「広い世界に出て行くことも大切であるけれども、ふるさとの良さ、魅力を知ることが大切と感じた」などの感想が寄せられました。