2025年3月20日(木・祝)、「第14回宮津まちなみシンポジウム『災害とまちなみを考える~失われた街の記憶~』」が旧三上家住宅酒造蔵(宮津市河原)で開催され、地域経営学部の大門大朗准教授が登壇しました。このシンポジウムは、特定非営利活動法人天橋作事組が主催し、(一社)京都府建築士会宮津支部の後援のもとで実施されました。
今回は、近年多発する地震や豪雨災害により、被災地のまちなみが一瞬にして失われる現状や、災害復興における「記憶」の重要性について考えることを目的に開催されたものです。宮津のまちなみは、歴史的な木造建築が数多く残り、地域文化が息づく要所として知られていますが、災害復興の過程でその記憶が薄れてしまうという課題にも焦点が当てられました。
大門准教授は「令和6年能登半島地震被災地の現状と復興について」と題した講演を行い、能登半島地震の被災地における現状と復興の課題について詳しく説明しました。特に、災害発生後の支援活動から見えてきた「記憶の復興」や、集合的トラウマと地域コミュニティの再生について、具体的な事例を交えながら解説しました。また、被災地での長期的な支援の必要性や、地域住民の記憶や思い出をどのように守り、伝えていくかについても言及しました。
シンポジウムでは、能登半島地震の被災地からの報告や、伝統木造建築の耐震性に関する講演、パネルディスカッションも行われ、災害復興における「まちなみ」と「記憶」の保全について、多角的な議論が交わされました。
掲載紙
京都新聞 2025年3月21日(金)朝刊19面「能登復興 必要な視点探る 宮津でNPOがシンポ 文化や歴史の継承訴え」