「令和6年度 大学・学生とともにのばす京都プロジェクト共同事業費補助金」の成果報告会に学生が参加しました

2025.03.18

2025年3月15日(土)、京都府が実施する「令和6年度 大学・学生とともにのばす京都プロジェクト共同事業費補助金」の成果報告会が京都産業会館ホール(京都市)で開催され、教員とゼミ生たちが参加しました。

この取組みは、大学と行政の連携により「大学・学生のまち京都」の魅力の充実・強化を図るため、学生、教員、研究者の知と力を活かし、京都府が大学及び短期大学や学生と協働して府政課題の解決に取り組むプロジェクトについて、京都府と大学等との共同事業として実施するものです。学生が参画する府政課題の解決に資する取組みを共同事業として採択し、事業実施に必要な経費が補助されています。

今年度実施された同事業において、本学からは地域経営学部・小山元孝教授のゼミのほか、佐藤充准教授、情報学部・池野英利教授、山本吉伸教授のゼミによる事業がそれぞれ採択されました。成果報告会当日は、西脇隆俊京都府知事が参加される中、佐藤充ゼミの学生が事業内容について、ポスター展示による発表を行いました。

夕日ヶ浦エリアのブランディングに向けた取組みを紹介した佐藤充ゼミのポスターセッションでは、夕日ヶ浦を知らない来場者が多く、魅力について丁寧に説明を行う姿がありました。金刀比羅神社(京丹後市)を舞台とした「こまねこまつり」に関連した1年の活動を報告した小山ゼミでは、「神社でこま猫があるのは珍しい」と猫に興味を持った来場者が多く、まちあるきイベントや番組作りの紹介を通して、地域の魅力を伝えました。丹波漆の苗木の根をレーダーで計測した結果をまとめた池野ゼミでは、真夏のレーダー計測と真冬の苗木の掘り取りの苦労について解説があり、地道な作業で得られた成果を図を用いて発表しました。棚田での除草をテーマにした山本ゼミでは、草刈り機を取り付けた小型ロボットの試作を行い、今後、自動走行時にどのように障がい物を避けるかなど、課題が語られました。

(写真左:西脇知事に説明する佐藤充ゼミの学生たち、写真右:佐藤充ゼミ)

(写真左:小山ゼミ、写真中央:山本ゼミ、写真右:池野ゼミ)

福知山公立大学 採択事業一覧

地域経営学部・佐藤充准教授のゼミ

◆事業名:
海の京都エリアにおける旅行価値の最大化とロイヤルカスタマーの形成
◆事業内容:
本事業は、「海の京都」エリアの京丹後市・伊根町をフィールド先にして、旅マエ・旅ナカ・旅アトという旅行者行動のプロセスに沿って、マーケティング・リサーチを実施するとともに、デジタルツールを活用した旅行価値を高める取組を実施する。

情報学部・山本吉伸教授のゼミ

◆事業名:
棚田の除草の労働負担を軽減する電気柵下に対応した無農薬除草技術の開発
◆事業内容:
棚田は個々の耕作地が狭く大型農機は導入できない。そのため多くの工程が農家の手作業に依拠しているが、高齢化による負担増は座視できない。本事業では優先課題の一つである除草作業をとりあげ、労働負荷を軽減しつつ環境負荷の低い除草技術を研究開発する。

地域経営学部・小山元孝教授のゼミ

◆事業名:
「こまねこまつり」を通じた京丹後市内の地域資源の発掘と発信
◆事業内容:
京丹後市峰山町の金刀比羅神社で開催されている「こまねこまつり」の関連事業であるまち歩き企画「こまねこウォーク」の実施。また、関係諸機関と連携しまつりやウォークの取材を行い、ケーブルテレビ等で放映される番組作りを行う。

情報学部・池野英利教授のゼミ

◆事業名:
丹波漆苗木の根系分布計測に対する地中レーダ技術の適用
◆事業内容:
福知山市夜久野町においては伝統的産業である丹波漆の復興にむけて、継続的な取組がなれている。本事業では、漆産業の振興、人材育成にとって不可欠である健全な漆を育成するために、非破壊的計測技術を適用して漆根系の分布調査を行う。

関連URL

京都府ウェブサイト(令和6年度「大学・学生とともにのばす京都プロジェクト共同事業」採択事業一覧

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