最終回 地域防災連続セミナー「能登半島地震から1年を振り返る」を開催しました

2025.03.11

2025年3月7日(金)、本学地域防災研究センター及び地域経営学部・大門大朗研究室の主催により、第10回地域防災連続セミナー「能登半島地震から1年を振り返る~福知山公立大学からの支援活動から~」を市民交流プラザふくちやま(福知山市)で開催しました。当日はグループに分かれて、大門准教授と本学学生サークル団体の七福ふっこう隊がワークショップの進行を務めました。

当日は、まず3月8日(土)から同プラザ内で始まる「能登半島地震写真展」に先立ち、七福ふっこう隊の学生と大門准教授による写真展の解説ツアーを実施しました。会場内には被災地訪問時の写真や、片付け作業の写真があり、「断熱材にカビが発生するため、床上浸水では浸水した高さ分の壁まで剥がす」などの解説がありました。その他にも被災地で実際に使用している段ボールベッドや足湯セット、その日の出来事を記録するボランティアによるノートなど多数の展示があり、イベント参加者は熱心に見入っていました。

“避難所という新しいコミュニティになじめるように”と力を注いだ交流イベントの数々について、エピソードを交えながら案内があり、大門准教授は「大人のボランティアが困っていることはないか、と聞いてもすぐには答えられない被災者の方が多いが、学生ボランティアによる足湯の時間でゆっくり温まりながら世間話をしていると、ふと本音を話してくださるシーンがある」と学生ならではのボランティアの強みについて語られました。


ギャラリーツアーを終えた参加者は、写真展を見た感想や感じた意見を付箋に書き出し、グループ内で共有した後、出た意見についてグループごとに発表がありました。

「災害が起こった時、まだ大丈夫と思っていても災害が迫ってからでは遅い。いざという時に備えて考えておく習慣が大切で、たくさんの人に写真展を見に来てもらい、自分ごととして捉えて欲しい」と話す人や、「障がいを持つ方や外国人にとっては、災害が起こった後の混乱した状況では、正確な情報が伝わってこない。正確で皆が知っておく必要がある情報は複数の伝え方があればいい。」と多角的な意見が発表され、各々が防災や支援について考える機会となりました。

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能登半島地震写真展 ※イベントの詳細はこちら
期間:2025年3月8日(土)~12日(水)
平日/11時~19時、土日/10時~19時 ※12日(水)は17時まで
場所:市民交流プラザふくちやま 3階ギャラリー

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