2025年1月10日(金)、本学地域防災研究センター及び地域経営学部・大門大朗研究室の主催により、第6回地域防災連続セミナー「災害後の復興まちづくりについて」を市民交流プラザふくちやま(福知山市)で開催しました。当日は、和歌山信愛大学の宮定章准教授を講師に迎え、震災後の地域再建と住民主体型まちづくりの重要性についてお話しいただきました。
講演では、神戸市長田区御蔵地区を例に、阪神・淡路大震災後の2段階都市計画の進め方や、復興区画整理事業の課題と成果が取り上げられました。また、震災復興後に以前のような地域コミュニティを作りづらくなったことや人口減少など、地域のつながりに関する被害についても触れ、復興から普段のまちづくりへ移行する際の課題にも言及しました。
宮定氏は「復興は住民の主体的な関与なしには成功しない」と強調され、被災地での教訓が他地域の防災対策にも応用できる可能性について述べられました。本セミナーは、災害復興に対する理解を深める貴重な機会となりました。
掲載紙
- 京都新聞 2025年1月15日(水)朝刊15面「日頃の住民議論重要 福知山復興テーマにセミナー」