第5回地域防災連続セミナー「外国人と防災することって?」を開催しました

2024.12.24

2024年12月20日(金)、本学地域防災センターおよび地域経営学部・大門大朗研究室の主催により、第5回地域防災連続セミナー「外国人と防災することって?」を市民交流プラザふくちやま(福知山市)で開催しました。今回のセミナーには25名以上の参加者がありました。

当日は、京都大学防災研究所の中野元太氏を講師に迎え、「外国人と防災することって?」をテーマに、外国での防災活動と、外国人と共に行う日本での防災活動という2つの側面について、事例を交えながらお話しいただきました。

中野氏は、2015年のネパール地震で倒壊した学校の再建や、その後のネパールでの防災教育の経験をもとに、外国での防災活動について説明しました。現地では、まず学校の先生を対象に教員研修を実施し、その後、先生方が自ら防災教育をデザインし、生徒に教える仕組みを構築したとのことです。このように、外部支援者の役割は、防災マニュアルを作成することではなく、現地の人々が自ら防災マニュアルを作成するための「きっかけ」を提供することであると強調されました。

さらに防災活動においては、対象を絞らない「属性フリーな防災活動」と「防災と言わない防災」を行う必要性があり、対象を絞った防災活動は、排除を生む可能性があるため、誰もが参加できる形の活動が重要であると指摘されました。また、防災を他の活動と掛け合わせ、より広がりのある循環型の取り組みをめざすべきであると述べられました。

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