2024年11月7日(木)、地域経営学部の演習科目「地域経営演習Ⅱ-A」(担当:亀井省吾教授・張明軍准教授)の一環で、コアマシナリー株式会社(福知山市三和町)を訪問し、「地域企業コアマシナリーの取り組み―精密部品製造から宇宙事業へ―」をテーマにフィールドワークを行いました。
岡本社長によるゲスト講義では、事業概要や会社の発展の歴史、社会貢献などについての説明がありました。同社はアルミニウムの切削加工とアルマイト処理の両方を自社で行うことができ、業界では稀有な会社です。主要事業に加え、オープンプラットフォームを活用したデザイン家具や文具の開発、本学のNEXT産業創造プログラム参加によるペット用品の開発などを実施しています。岡本社長からは、宇宙産業への参入をはじめ、ライフスタイルの提案、社会問題の解決、地域交流、環境保全など、未来に向けた多方面への展開について熱く語っていただきました。
続いて、岡本社長と社員の方の案内で、機械加工を行う第2工場と表面処理を行う本社工場を見学しました。見学では、機械加工(特にロボットによる作業プロセス)やアルマイト処理について具体的に理解を深めました。
「失敗も発見である」という岡本社長の言葉が印象的で、この言葉を通じて、人の手で学ぶ姿勢の重要性を感じたとの感想が多く寄せられました。また、地域の水資源を活用したアルマイト処理工程の見学では、産業と環境資源のつながりに深い感銘を受ける様子が見られました。さらに、同社の多岐にわたる取り組みに驚かされ、新たな製品アイデアを思いついたとの声もありました。
工場見学では、精密部品製造の繊細な工程や、長年の挑戦の歴史を象徴する設備に触れ、企業の誇りと技術力を実感しました。この訪問を通じ、地域企業の挑戦から多くを学ぶ貴重な体験となりました。