丹波篠山防災士会総会に大門准教授が登壇しました

2024.10.09

2024年10月6日(日)、丹波篠山防災士会総会が四季の森生涯学習センター(丹波篠山市)で開催され、地域経営学部・大門大朗准教授が講師として登壇しました。大門准教授は「災害ボランティアの力を借りるために―大規模地震災害の経験から考える」をテーマに、大規模地震災害時における行政と地域住民、災害ボランティアの連携について、具体的な事例を交えて講演を行いました。

この講演で、災害時の支援において、行政や社会福祉協議会(社協)が担うライフラインの復旧や物資供給などの大規模支援と、ボランティアや地域住民が行う被災者一人ひとりに寄り添う個別支援の連携が重要であると強調し、行政・社協を「大動脈」、ボランティア・地域住民を「毛細血管」に例え、ボランティアの受け入れ体制が整っていない被災地では、外部支援者が血栓のように詰まりを起こす可能性があると説明しました。そして、熊本地震や東日本大震災での事例を取り上げ、自身も被災している職員がボランティアセンターの運営を行うには限界があり、被災者のニーズが満たされず、多くのボランティアが活動できずに帰る状況があったことについて触れました。

この状況を踏まえ、現地職員が地域で十分に活躍できるよう、ボランティア対応は外部応援に頼る運営の工夫や、支援活動がスムーズに行えるよう、地域とボランティアの効率的なマッチングの必要性を話しました。

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