2024年9月15日(日)から9月21日(土)にかけて、張明軍准教授の引率のもと、四川省の5つの農村を訪問し、現地の農村づくりの知見を学ぶフィールドワークを実施し、地域経営学部2年生6名が参加しました。
9月15日(日)、関西国際空港を出発し、成都双流国際空港(中国四川省)に到着。翌16日(月)には天星村を訪れ、富裕層の増加と全国的なインフラ整備により発展している園芸産業の現状について学びました。また、デジタル遊牧民(テレワーク短期移住者)の誘致が進められており、新たなコミュニティの在り方についても理解を深めました。
17日(火)には柚子や蜜柑の栽培が盛んな鉄牛村を訪問し、若い移住者たちが無農薬農法や土壌改良に取り組む様子を見学しました。午後には、地域づくりの成功事例として注目されている明月村を訪れ、観光客の減少や地域住民の意識の違いなどの課題が浮上していることを確認し、これらの課題への対策が今後の地域発展の鍵となることを認識しました。
18日(水)は塘壩村で茶葉の取引現場を視察、19日(木)には観光産業が盛んな雪山村を訪れ、観光と震災後の再建の関係性について考察を深めました。最終日の20日(金)は、農村観光産業の発展に成功した五星村を訪問し、観光客向けの農家民宿やレストランが点在していることや、特に視察研修を目的とする訪問者が増加している状況を確認しました。また、健康志向の高い消費者をターゲットにした新たな品種の米の栽培や加工が進められており、地域の経済的自立と持続可能な発展に大きく寄与していることを学びました。
視察終了後、学生たちは西南交通大学の教授と意見交換を行い、五星村の地域発展に関する議題を中心に、現地の視点を交えた議論を展開しました。このフィールドワークを通じて、学生たちは地域の活性化、観光振興、農業発展の現場に触れ、実践的な学びを得るとともに、現地大学生との交流によって国際的な視点を養うことができました。