2024年8月8日(木)、9日(金)、本学学生及び教職員を対象とする「2024年度防災士養成講座」を本学で開講しました。10日(土)には「救命講習」も実施されます。自然災害が頻発している近年、防災・減災に必要な知識を備え、災害ボランティアをはじめ、地域や職場の防災リーダーになるような人材育成が急務となっています。本学では災害を正しく理解し、知識や自己防災能力を向上させ、地域の防災力向上に貢献・活躍できる人材である「防災士」の養成を行っています。
1・2日目には、災害発生の仕組みや災害時の備え、被害を想定した演習など多岐にわたる講座(全12講座)を実施し、2日目の最後にはNPO法人日本防災士機構による「防災士資格取得試験」が行われました。3日目には、応急手当の基礎や心肺蘇生法などについて学ぶ「普通救命講習」を実施します。
8月8日(木)集中講座
開講に先立ち、水口学地域防災研究センター長から本講座の概要について説明があった後、本学地域経営学部大門大朗准教授登壇いただき、「災害ボランティア」「風水害・土砂災害への備え」をテーマにお話しいただきました。
午後からは、滋賀大学データサイエンス・AIイノベーション研究推進センターの松原悠助教による「地震・津波への備え」、人と防災未来センターの山口章子研究員にご登壇いただき、「自主防災組織の存在と活動について」と題する講義を行いました。
その後、福知山市危機管理室清水俊行室長にご登壇いただき「防災士が行う各種訓練 災害図上訓練」と題する講義を実施し、参加者はグループごとに分かれ、水害や土砂災害発生時に警戒レベルに応じた避難行動や自治体レベルで避難する際の行動指針について議論を行い、地域版防災マップの作成訓練を実施しました。
8月9日(金)集中講座/防災士資格取得試験
午前中は香川大学創造工学部の竹之内健介准教授により「土砂災害」「災害情報の活用と発信」と題する講座が実施されました。竹之内准教授は講座の冒頭で前日に発生した宮崎県日向灘での地震に触れ、「災害はいつ、どこで発生するか予測ができないため、日頃から防災意識を持つことが重要です。特に、防災士をめざす皆さんには災害発生時の自身の行動や、周囲の人にどのような影響があるか考えてみてほしい。」と述べ、講義に入りました。
午後からは京都地方気象台による「気象災害・風水害」「地震・津波による災害」「災害関連情報と予報・警報」、NPO法人日本防災士会京都府支部による「防災士の役割」と題する講義を実施しました。講義終了後には、防災士資格取得試験を実施し、参加者は2日間で学んだ知識をもとに試験に挑みます。
8月10日(土)普通救命講習
福知山市消防本部の隊員による指導のもと、応急手当の基礎知識や実技講習が予定されており、心肺蘇生法、AED(自動体外式除細動器)の使用方法、止血・異物除去法などの救命措置について実技を交えながらご指導いただく予定です。