2024年7月16日(火)、講義科目「信号情報処理」(担当:池野英利教授)では、ニューブレクス株式会社からフィールドエンジニアリング部副部長の岡林泰広氏をゲスト講師に招聘しました。
ニューブレクス株式会社では光ファイバ分布センシング技術(光ファイバを使ってひずみ,温度分布を計測する技術)システムの開発や製造、販売を行っており、当日の講義では「最新の光ファイバ分布計測技術の動向」をテーマに、自社の技術や、光ファイバの基礎、光ファイバ分布センシングの具体的な適用例などについて、幅広くご紹介いただきました。
池野教授からのオファーによりゲスト講師として招かれた岡林氏は、かつて池野教授が卒業研究の指導をしていた教え子であり、岡林氏は今回の講義にあたって事前に本学ウェブサイトから共同研究の事例を選定し、「もし自社の技術を本学の研究に活用できていたとしたら」と具体例の紹介や、学生たちのために光ファイバセンサのサンプルを回覧し、講義終盤には就職活動を行う学生に向けてメッセージが送られました。
岡林氏は「光ファイバには通信以外の用途があることも知ってもらいたい」と、海外では既に「センサ」として原子力廃棄物・エネルギー分野で幅広く使われ、日本国内でも土木分野で本格的な実用化に向けた動きがあることや、自社技術の他社に対する優位性についての解説が行われました。