2024年3月14日(木)、本学地域経営学部及び西南交通大学主催による「2023年度日中農村振興シンポジウム」を中国四川省成都市崇州市にて開催し、本学からは地域経営学部・張明軍准教授が登壇しました。
本シンポジウムは、特に農産加工品の製造・販売及びライブコマースの利用に焦点を当て、日中両国の農業と地域経済の発展に関する多角的な視点から意見交換を行うことを目的として開催しました。
当日は、劉永鋒氏(崇州市蓉荟城農村統合開発研究院院長)から開催地である五星村の取り組みについてご紹介いただいた後、邹和刚氏(ライブコマース運営会社役員)が「中国におけるライブコマースの実態」をテーマに講演されました。その後、張准教授が登壇し、中丹地域における農産加工品の製造・販売に関する研究成果について紹介しました。また、熊谷信嗣氏(京都府中丹広域振興局農林商工部副主査)、多田晃氏(株式会社今しぼり代表取締役)、久保世智氏(株式会社Season代表取締役)がオンラインで参加され、それぞれが「京都府中丹地域のいちおし商品に関する取り組み」「日本でも希少な本物の醤油の生産プロセスと品質へのこだわり」「経営戦略と農産物加工の余剰再利用」について紹介されました。
最後には、唐志紅氏(西南交通大学准教授)による司会進行のもと「共同富裕」をテーマとするパネルディスカッションが行われ、農産加工品の製造・販売に関する規制の必要性、農業産業の新しいモデル構築、共同経済的経路の探求などについて議論しました。