内閣府戦略的イノベーション創造プログラム第三期課題「ポストコロナ時代の学び方・働き方を実現するプラットフォームの構築」の採択研究「バーチャル空間を活用した特別支援教育に特化した教員職能開発 」(研究開発責任者:東京大学大学院教育学研究科 能智正博教授)の副研究開発責任者に、地域経営学部・福畠真治准教授が着任しました。
本研究プロジェクトは、2023年10月から2028年度3月までが実施期間となっており、本学は東京大学とともに、本研究プロジェクトにおける主要な研究開発拠点として北近畿エリアにて具体的な研究プログラムを実施します。また、本学では本研究採択決定を受け、北近畿地域連携機構に福畠准教授をユニット長とする新ユニット「学校組織レジリエンスユニット」を設置し、福知山市をはじめとする北近畿エリアのより一層の発展のために、東京大学と協力しながら本研究プロジェクトの進行をバックアップします。
研究目的
教員のメンタルヘルスに配慮した特別支援教育に関する職能開発の機会をバーチャル空間で提供し、教員の労働意欲を改善することで、教員の離職防止に貢献し、その結果、特別支援が必要な人も含め、社会の構成員一人一人が多様な幸せを実現できる社会づくりに貢献することです。
研究内容
北近畿地域の自治体(教育委員会)と提携し、時間や住む場所にとらわれずに学びあう、1対1もしくは集団で対話可能な「オンライン会議システム」と、テキストベースで交流できる「チームコミュニケーションツール」を用いたバーチャル空間で交流し合い、カウンセリングベースに基づく教員職能開発を行います。都会と地方、それぞれが持つ価値観の融合によって産み出された特別支援教育に関する新たな価値観のもとに、特別支援教育スキルを見につけた教員が、特別支援教育を必要とする人々とともに幸せに共存できる研究の社会実装をめざします。本学北近畿地域連携機構「学校組織レジリエンスユニット」(福畠真治ユニット長)が、地域・学校実装の中心組織となります。
研究組織
本プロジェクトは、教員の職能開発は、所属する自治体の教育委員会等が教員研修の形で企画運営することが多いことを受け、学校組織・教育委員会・基礎自治体を三位一体とした包括的な職能開発を行いますが、福畠准教授が所属する「学校実装グループ」では、「学校組織・教育委員会」を対象とした社会実装としての学校実装を担います。具体的には、本プロジェクトを学校研修の一部として組み込んでいただくための開発を学校組織・教育委員会と共働して行います。
研究開発スケジュール
本プロジェクトは、2023年10月~2028年度3月までの期間実施します。
福知山公立大学北近畿地域連携機構「学校組織レジリエンスユニット」
本プロジェクトを基盤とし、教員個人の職能成長・労働意欲の改善が、所属する学校組織(学年集団・教科集団・校務分掌集団といったチームレベルも含む)にどのような影響を与えるのかに焦点を当て、「組織レジリエンス」をキー概念としながら、ポジティブなフィードバック・ループを構築するための仕組みづくりをめざすことを目的として、2023年12 月に本学北近畿地域連携機構内に設置しました。地域経営学部・福畠真治准教授がユニット長を務め、本プロジェクトにおいて地域・学校実装の中心組織として活動します。
★北近畿地域連携機構のウェブサイトはこちら
参考ウェブサイト
東京大学大学院教育学研究科 能智研究室「語り合い学び合う特別支援教育スキリング・プロジェクト」(本研究プロジェクトの専用ウェブページ)