2023年9月4日(月)、本学地域防災研究センターおよび地域経営学部・大門大朗研究室主催による第1回地域防災連続セミナー「しなやかなまち福知山を目指して」を市民交流プラザふくちやま(福知山市)で開催しました。
当日は、大門准教授による進行のもと「時空を超えた防災の知恵-大正期の災害・防災思想とエルサルバドルの洪水避難事例から-」をテーマに、高原耕平氏(阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター主任研究員)、中野元太氏(京都大学防災研究所助教)にご講演いただきました。
高原氏には、9月1日(金)に100年目を迎えた1923年の関東大震災にまつわる2人の思想家九鬼周造・寺田寅彦について、また、当時から現在に通底する防災思想などについて哲学の観点からお話しいただきました。中野氏には、2年間の取り組みで避難率が100%になったエルサルバドルの洪水避難事例について、トランシーバーを用いた仕掛けづくりや防災グループの組織化の取り組みについてお話しいただきました。その後、参加者による質疑応答を行い「防災を哲学の観点から考えるのは新しい視点だった」「外国の事例も活かせるということに気づいた」などの感想が寄せられました。
当日の様子が両丹日日新聞(2023年9月12日付け)に紹介されました。
(両丹日日新聞社提供)