2022年8月31日(水)から9月2日(金)までの3日間、「LINKtopos2022(2022年度全国公立大学学生大会)」が、1日目は市民交流プラザふくちやま、2・3日目は本学で開催されました。
イベントは3年ぶりに対面形式で開催され、当日は全国の公立大学から24校、91人の学生(参加学生75人、運営学生16人)が参加しました。
1日目 14時30分~18時 (場所:市民交流プラザふくちやま)
当日は川添信介学長、内田晃氏(LINKtopos2022企画チーム会議 主査/北九州市立大学地域戦略研究所 教授)、及川駿斗さん(LINKtopos2022運営副代表/岩手県立大学総合政策学部3年生)による開会挨拶の後、中貝宗治氏(本学客員教授/前豊岡市長)による「多様で複雑な現代のまちで、新たなスタートを」と題する基調講演がありました。講演では、兵庫県豊岡市における水害の事例紹介や地方創生戦略、芸術文化の発展、ジェンダーギャップ解消戦略などのお話がありました。
その後、イベント開催地の福知山市内を実際に歩くことで、どのような街であるかを知ってもらうとともに、参加学生同士の交流を深めてもらうことを目的に、街歩きが行われました。参加学生は3グループに分かれ、治水記念館、新町商店街、まちかどキャンパス吹風舎、福知山城などを見学しました。
2日目 10時~16時40分 (場所:福知山公立大学)
午前中は、各大学で学生が取り組んでいる活動や研究の内容を他大学の学生に紹介し、参加者同士で意見交換を行う「ポスターセッション」を実施しました。その後、①避難所運営グループ、②地域防災グループ、③自己分析グループ、④多様性グループの4つのグループに分かれ、それぞれの教室でゲスト講師の講演を聴講しました。
ゲスト講師:
①牧紀男氏(京都大学防災研究所 教授)
②横山泰昭氏(本学特命教授/地域防災研究センター長)
③見舘好隆氏(北九州市立大学地域戦略研究所 教授(地域創生学群専任))
④岡笑叶氏(株式会社ファーストペンギン代表取締役)
午後からは、全体で自己紹介やジェスチャーゲームなどのアイスブレイクを行った後、再度4つのグループに分かれ、以下のとおりワークショップを行いました。
【避難所運営グループ】
「感染症対策を考える災害時における避難所運営シミュレーション」をテーマに、避難者の年齢、性別、国籍など様々な情報が書かれたカードを、避難所となる体育館に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、また避難所で起こる様々な出来事にどのように対応していくのかを疑似体験するゲームを通して、具体的で実践的な避難所の運営方法について学びました。
【地域防災グループ】
「地域防災~災害予防活動を通して地域貢献のRestartを考える~」をテーマに、地域防災に関する課題の解決方法を考え、地域の方々に防災意識を高めてもらうための災害予防活動の企画を行いました。
【自己分析グループ】
「未来に役立つ本当の自己分析~大学生のためのキャリアデザイン講座~」をテーマに、様々な労働条件が書かれたカードの中から、自分が働くうえで求める条件が書かれたカードを5枚選び、それを優先度の高い順番に並べることで「キャリアデザイン」の観点から自己分析を行い、これからの大学生活をさらに充実させるためのプランニングを行いました。
【多様性グループ】
「多様性ってなんだろう?~やさしい心で私もあなたも大切に~」をテーマに、人の多様性を受容し、配慮を必要とするときに自ら行動できるよう、まずは身の周りの生活に目を向け、すべての人が住みやすい社会をめざすうえで自分たちに出来ることは何か、多様性の理解・配慮とはどのようなものがあるかを考えました。
3日目 9時10分~12時10分 (場所:福知山公立大学)
前日の各グループに分かれ、ワークショップのまとめを行いました。その後、全員が大教室に集まり、各グループでの学びや考えなどの共有を行いました。
最後は、松尾太加志氏(一般社団法人公立大学協会 会長/北九州市立大学長)、川添信介学長、山崎恵理香さん(LINKtopos2022運営代表/岩手県立大学総合政策学部3年生)による総評、内田晃氏による謝辞がありました。その後、準備から運営までの様子をまとめたサプライズムービーが放映され、イベントを締めくくりました。
当日の様子が、京都新聞(2022年9月3日付け)と両丹日日新聞(2022年9月3日付け)で紹介されました。
【掲載紙】
・京都新聞 2022年9月3日(土)朝刊22面「全国の公立大生-福知山で交流深め 3年ぶり対面開催-」
京都新聞ウェブサイト
・両丹日日新聞 2022年9月3日(土)1面「24公立大学が集結し議論-福知山で全国学生大会 防災などをテーマに-」
両丹日日新聞ウェブサイト
(両丹日日新聞社提供)