2019年12月1日(日)、福知山公立大学情報学部開設記念フォーラムを市民交流プラザふくちやまで開催しました。
井口学長は開会挨拶で「他大学にはない特色のある情報学部になると思う。これを機に、市民の皆さんが「福知山に公立大学があって本当に良かった」と言ってもらえる大学になるよう努力することの決意を表明する」と述べました。
ご臨席を賜った大橋一夫福知山市長、尾上孝雄大阪大学理事・副学長、中村佳正京都大学大学院情報学研究科長からもご祝辞を頂戴しました。
基調講演では、佐和隆光公益財団法人国際高等研究所副所長より『第4次産業革命とは何か』をテーマにご講演いただきました。現在進行中の第4次産業革命ではIoTやビッグデータ、AIの技術革新が進み、抗がん剤治療の効果が認められなかった白血病患者をAIが10分で診断し、処方箋を提示したという事例などが紹介されました。「AIの発達により日本の労働力人口の49%が失職するという予測は、即ちAIが約半分もの労働を引き受けてくれるありがたいものであるということ。将来、人々はもっと私的な活動に時間と能力を割くという方向に向かってほしい」と述べられました。
招待講演では、石黒浩大阪大学大学院基礎工学研究科教授より『人と関わるロボットと未来社会』をテーマにご講演いただきました。これまでのアンドロイド研究によって開発された様々なロボットが動画を交えて紹介されました。高齢者の対話ロボットは、中に人が入っていると間違える人がいるほどに精度が高まってきており「中身が人間かどうかわからないようになるのが一つのゴール」であると述べられました。「人間型ロボットに支援される『ロボット社会』がやってくる。特に地方においてロボットは大きな役割を担う」とし、車の自動運転のほか、教育や商業施設、観光施設等のフィールドを挙げられていました。
講演終了後、学部長就任予定者の西田豊明氏から情報学部の紹介があり、情報学部の教員予定者からそれぞれ自己紹介がありました。
最後に矢口学長補佐・新学部設置準備室長が「高度情報人材の育成に努め、「市民の大学、地域のための大学、世界とともに歩む大学」の理念のもと、地域協働の原則に従って、今後も地域と携えてまいりたい」と閉会の挨拶を述べました。