この成果により解決が図られた課題
現行商品である解砕ホッパは、直接的な目視によりホッパ内にあるケーキ量を確認する必要があり、手動による解砕量の調整が必要である。このため、ホッパ近くまで接近しなければ、ケーキ追加の判断ができない。今回の共同研究の成果によって、センサによりケーキ量を検出することができるようになり、ホッパに接近することなく、ケーキを追加投入するタイミングを知ることが可能となった。
実用化までに解決した課題
センサから入力された信号には雑音が含まれており、その雑音の影響を軽減するために専用のディジタルフィルタを開発した。また、センサからの信号形式を雑音に強い伝送方式にした。さらに、伝送方式だけでなく、電源回路にも雑音の影響を防ぐように適切なアースポイントを設定できる回路設計を行った。
一方、解砕ホッパやホッパ近傍を通行する大型作業用車両等による振動に耐えるため、センサ周辺の構造や配線等の補強方法等を工夫した。
民間企業から大学に求められた事項
センサ周辺の回路設計、ハードウェアの製作、センサデータ処理用ソフトウェアの設計、コーディング、動作確認を依頼された。
製品としての成果
これまで実現していなかった、解砕ホッパのケーキ量をセンサにより検出することができるようになり、作業効率の向上が見込まれる。
共同研究機関
福知山公立大学(担当教員:地域経営学部・神谷達夫教授)、前橋工業株式会社