本学では、福知山市からの委託を受けて、新たな産業の創出・集積を目的に、起業家人材育成プログラム「NEXT産業創造プログラム」を令和3年度から実施しています。第2期の本プログラムでは、北近畿をはじめ、東京など圏域外の受講生により、クラウドファンディングによるテストマーケティングや共創施設「SHIBUYA QWS」との連携を通じて6つの成果がまとまりました。
2023年3月4日(土)には、NEXT産業創造プログラムPBL成果報告会及び修了式をlu CREA(福知山市)で開催し、6チームそれぞれが考案した新規事業プロジェクトの成果を報告しました。同報告会には、福知山商工会議所、福知山市商工会、福知山産業支援センタードッコイセ!biz、金融機関等からの来賓をはじめ、ゲスト講師である地域企業の経営者、講師陣、福知山市、本学など関係者と受講生含め総勢56人の対面参加とオンライン配信のもと実施しました。
NEXT産業創造プログラムPBL成果報告会タイトル
※受講生の人数・・・Aチーム:1人、Bチーム:4人、Cチーム:6人、Dチーム:2人、Eチーム:5人、Fチーム:3人
PBL成果報告会
成果報告会では、本学の西田副学長兼北近畿地域連携機構長から「本年度は、他の地域との連携のチャンスを高め、活動の幅を広げるため、スタートアップを支援する会員制インキュベーション施設SHIBUYA QWSのコーポレートメンバーとしてなって取り組んできた。本報告会では、地域の産業創造について共に考える機会としていただきたい。」と開会の挨拶がありました。その後、本プログラムを担当する本学地域経営学部の亀井省吾教授からプログラム概要と本年度の成果等の報告があり、受講生6チームの成果が発表されました。
講評者コメント
株式会社サノス代表取締役 板越ジョージ氏(日本のクラウドファンディング業界第一人者):クラウドファンディングを実施した3チームの発表に対し、「クラウドファンディングはデジタルマーケティングであるため、購入者情報の分析を行いさらに先に進んでもらいたい。本年度は、学生の受講生が熱心にリサーチを行い、様々な仮説を立てながらクラウドファンディングを実施し、自分たちの仮説の検証ができたのではないか。これが地域創生の活動に繋がっていけばよいのではないか。」というコメントをいただきました。
東京都立産業技術大学院大学 板倉宏昭教授:6チームのコメントをした上で、本プログラムについて、「大学のプログラムでは、どうしてもアイデアの提案に留まることが多いが、本プログラムでは実際の地域のビジネスに繋がっていることは素晴らしい。クラウドファンディングの取組みについても他地域へも是非展開してもらいたい。」というコメントをいただきました。
福知山産業支援センタードッコイセ!biz 西山周三センター長:「事業承継の難しさは敷居の高さにある。話をしなければならないが、話しにくいテーマである。話に行くための敷居の低さが大事である。」など、6チームの発表に対するコメントをいただきました。
▲成果報告会での発表(左)/福知山産業支援センタードッコイセ!biz西山周三センター長による講評(右)
修了式及び閉会
2022年度の本プログラム修了者は21人となり、修了式では、本学の西田副学長兼北近畿地域連携機構長から受講生に本プログラムの修了証の授与が行われ、記念品としてクリスタルトロフィーが贈られました。修了式後は、亀井省吾教授から総括を行い、最後に福知山市の前川二郎副市長から閉会の挨拶をいただきました。
▲参加者による記念撮影
▲クラウドファンディング起案チームによる展示(左:Aチーム、中央:Bチーム、右:Cチーム)
NEXT産業創造プログラムPBL成果報告会及び修了式チラシ
報道実績
- 20230310両丹日日新聞 新ビジネス挑戦への成果は? 受講生ら取り組みを報告
- 20230311北近畿経済新聞 6チームが成果報告 NEXT産業創造プログラム