「私たちはどんな時代を生きているのか?」「この地域はどう変わってきて、これからどう変えていけるのか?」。こんなことを考える出発点になるようにと、開学以来、井口学長が主宰して参加者みんなが主体となって開催しています。日本の近現代史の大きな流れを学び、この地域の近現代の歴史を自分たちの手で再発見し、地域の未来を切り拓く手がかりをみんなで語り合おうという遠大な目標を掲げています。
事業内容
本年度のテーマは福知山の近代史です。新型コロナウイルス感染症の蔓延という事態で、昨年度までのような「塾」形式の学習会はできそうにありません。秋になってから始めることになり、回数も少なくなります。そこで、本年度は以下のような内容で行うことにしたいと考えています。
- 惇明小学校に所蔵されていた『明治三十七八年戦史』(惇明尋常高等小学校)を基礎的な手がかりとして、『福知山市史』第4巻などを再検討しつつ、「軍都・福知山の誕生」を学びあうことを中心にします。もちろん、昨年度と同様に参加者のみなさんの関連する報告を加えて、明治期の福知山の近現代史の再発見を目指します。
- まちかどキャンパス「吹風舎」で少人数の参加者に限定した学習会を開催し、それをオンラインで参加できる方にはZOOMで参加していただく形態で実施する予定です。
開催時期及び場所
10月中旬開始。実施は、土曜日午前中に隔週で行います。場所は、まちかどキャンパス「吹風舎」からオンラインで開催します。
第1回
2020年10月17日(土)午前10時~12時/吹風舎会場及びオンライン(Zoom)
※以降は12月12日まで、5回程度開催を予定します。
※「三密」回避のため、まちかどキャンパスでの参加人数には制限がある場合があります。
これまでの実績
2016・2017年度は岩波新書『シリーズ:日本近現代史』全10巻、2018年度は岩波ジュニア新書『戦争と沖縄』・『未来を拓く歴史―東アジア3国の近現代史―』第2版(高文妍)、2019年度はE・H・カー『歴史とは何か』(岩波新書)・『歴史学ってなんだ?』(PHP新書)をテキストとし、参加者で意見を出し合い学びを進めました。また、2019年度からは地域の近現代史を中心にした参加者の研究報告を数多くいただきました。