「地域防災研究センター」では、学内の情報学部（衣川准教授）や数理・データサイエンスセンター（畠中利治センター長）との共同研究として、特定の河川流域内における出水（降雨に伴う水位の上昇や氾濫）状況を把握し、今後の避難や防災教育への基礎教材として活用していくため、市内の2流域（法川、弘法川）内にそれぞれ研究用の簡易雨量計２基及び簡易水位計（超音波式）１基を設置し、ネットワークによる研究観測データの収集を開始しました。
簡易雨量計及び簡易水位計（超音波式）の設置場所
今回設置した簡易雨量計及び簡易水位計は、市内の電子機器・計測器製造会社（橋電）の協力を得て、本学情報学部で製作、ネットワーク化し、また、河川への水位計の設置については京都府の協力を得たものです。
なお、雨量計設置については市寺及び南羽合自治会の協力を得、特に法川流域内では、福知山市立大正小学校との連携により同校内に雨量計を１基設置しており、リアルタイムにグラフ化される校区内の雨の降り方や河川水位の変化をGIGAスクール構想のもとで全児童に配布されているタブレットで見ることも可能となることから、自然科学とICTをつなぐ防災教育教材としての活用効果についても検討していく予定です。
データ収集イメージ（グラフ上：雨量サンプル、グラフ下：水位サンプル）
パソコンやスマホ、タブレットでの表示イメージ
これらとは別に、大江町蓼原（小谷）の高台には本年３月から簡易雨量計１基を設置しており、リアルタイムの観測データをスマホ等に提供することで、蓼原地区の自主防災組織では災害警戒のための支援情報として既に活用されています。
大江町蓼原（小谷）に設置の雨量計＜蓼原川、谷河川流域＞
