吉田 誠 講師

ヨシダ マコト

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吉田 誠 講師
専門分野
バイオロギング、魚類行動学、オープンサイエンス
主な担当科目(学部)
地理情報システム
研究室ページ
https://sites.google.com/view/makoto-a-yoshida
最終学歴東京大学大学院農学生命科学研究科水圏生物科学専攻博士課程修了
学位博士(農学)東京大学
自己紹介小学生の頃に初めて出かけた海釣りで、水面に身をひるがえした魚のきらめき、躍動感に魅せられた体験が、研究者を志したきっかけです。「水中を泳ぎ回る魚の生き様を、そのままの姿で知る方法はないだろうか?」と、大学進学後に水産系の学部・研究室を選んだ私は、卒論を控えた大学4年の夏、動物に小さな装置をつけて行動を調べる「バイオロギング」に出会いました。それ以降、「魚たちはいつ、どこで、なにをしているのか」という素朴な問いを胸に、水辺に繰り出して魚を追いかけ続けています。
座右の銘
まずは情熱、それから勉強
研究の
キーワード
バイオロギング、バイオテレメトリー、琵琶湖、チャネルキャットフィッシュ、浮力
研究の概要 陸水域では、環境改変や外来種侵入などの人為影響による生物多様性の損失が急速に進んでいます。生物の保全にあたっては「どの生物がいつ、どこにいるか」の把握が急務ですが、とくに移動性の高い魚類について生態を長期にわたり直接観察することは困難です。私は動物装着型の機器を用いるバイオロギング手法を活用して、魚類の生態に関するフィールド研究を進めてきました。また、得られた知見を広く社会に公開・共有するオープンサイエンスの取り組みの一環として、データベースの整備やデータ公開、市民との協働(市民科学)による生物多様性情報の収集も進めています。
研究テーマ
  • 特定外来生物チャネルキャットフィッシュの分布把握と生態解明
  • 琵琶湖の在来魚類の回遊追跡
  • 魚類の3次元的な遊泳行動解析
  • 生息環境に応じた魚類の浮力調節様式の解明
  • 動物視点バイオロギング映像の自動解析手法の開発
所属学会The International Bio-Logging Society(国際バイオロギング学会)、日本バイオロギング研究会、日本魚類学会、日本生態学会、日本動物行動学会、日本水産学会
研究シーズ(相談可能な領域)
  • 特定外来生物チャネルキャットフィッシュに関する相談
  • バイオロギングによる動物の行動調査に関する相談
  • 希少種の保全活動に関する相談
  • 外来種の分布把握や情報収集に関する相談
こんなことで地域のお役に立ちたい!

最新鋭のバイオロギング技術を駆使した野生動物の行動調査や、生物観察アプリ等を活用して地域の皆さんと共に取り組む生き物観察といったフィールド活動・研究を通じて、福知山市を中心とする北丹地域の貴重な生態系、多様な生物相を記録し、未来に引き継ぐお手伝いができればと考えています。ふだんは気に留めていない、けれど身の回りに確かに息づく“足元の自然”の保全と再生に、自身の研究と日々の実践を通じて少しでも貢献できるよう頑張ります。

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