才木 常正 教授

サイキ ツネマサ

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才木 常正 教授
専門分野
ヒューマンインタフェース、生体計測、微小電気機械システム(MEMS)
主な担当科目(学部)
データ理解、データ可視化、多変量解析
主な担当科目(研究科)
感性情報データ処理特論
最終学歴大阪大学大学院 基礎工学研究科システム人間系専攻 博士後期課程修了
学位博士(工学) 大阪大学
自己紹介神戸の下町生まれ、公立の小中学校で義務教育を受けて、神戸市立工業高等専門学校と長岡技術科学大学で電気と電子技術を学びました。その後、(株)神戸製鋼所でプラントエンジニアとして働き、転職して兵庫県立工業技術センターの研究員になりました。そして、画像処理と感性情報関連の研究を行い、大阪大学で博士号を取得しました。更に同センターでは、半導体プロセスを基にした微小電気機械システム(MEMS: Micro Electro Mechanical Systems)技術によりセンサやアクチュエータを開発し、これらを用いて生体計測に関する研究も行いました。また教育においては、兵庫県立大学でヒューマンインタフェースの講義を担当しました。福知山公立大学では、今までに得た経験と知識を活かし、学生と協力し地域貢献のできる研究開発に取り組みたい所存です。
座右の銘
行動を諦めず、諦めて行動する
研究の
キーワード
生体計測、感性情報、信号処理、IoT(Internet of Things)、センサ、アクチュエータ
研究の概要 本格的な研究開発は前職場(兵庫県立工業技術センター)で開始しました。当初は、手書き文字を画像データとして取り込み、文字の特徴量(重心や拡がり等)を調べ、手書き文字の持つ温かみ(揺らぎ)をワープロ文章に取り込む研究を行いました。これは日本人特有の感性を工業的に取り入れたユニークな研究です。その後、ヒトの見守り監視およびエキスパート・システムの構築を目的とし、ヒトの生体電位(心電図、筋電図)や動作などの計測を行いました。中でも、ダイバー(潜水士)の生体計測においては、海水の導電性を利用した非侵襲式の生体電位計測法を発明することができ、現在、実用化に向けて実海域実験を行っています。更に、この計測法を用いて、生活環境下での海洋生物の生態解明にも挑んでおります。その一方で、系統は異なりますが、半導体プロセスを応用した微小電気機械システム(MEMS)技術を用いて、様々なデバイスの研究開発も行ってきました。中でも、弾性表面波を利用した微量液体・粉体用アクチュエータは代表であり、これを活用すれば従来困難であった微量液体の高速攪拌や粉体の正確な分注(小分け)等が自動化できるので、多品種少量生産のオーダーメイド創薬等で期待されております。
研究テーマ
  • 農作物の生育状況把握のための各種計測に関する研究
    <トマト群落内の温度湿度計測等>
  • 養殖魚の生理代謝測定のための各種センシング技術に関する研究
    <バイオ(コルチゾール、グルコース)センサ等>
  • 医療やリハビリにおける作業効率を向上させる装置の研究開発
    <自動口腔内ケア装置等>
  • 道具を安全快適に使うための各種センシング技術に関する研究
    <電動工具の振動計測等>
所属学会一般社団法人日本人間工学会、一般社団法人電気学会
研究シーズ(相談可能な領域) 私の専門分野は電気・電子・情報・人間・感性工学でありますが、ありがたいことに、今までの仕事関係で様々な分野(機械、化学、バイオ、農業、水産等々)のパートナーがいます。なので、困ったことがあれば分野を問わず、気軽にご連絡してください。
こんなことで地域のお役に立ちたい!

一次産業を中心に、異業種連携のコンサルタントを自治体も巻き込んで行いたいと考えております。

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